広告宣伝は、企業にとってとても大切な役割を果たします。商品やサービスをお客様に買っていただくためには、なによりも広くの方に知ってもらう必要があるからです。しかし問題があります。どれだけの広告宣伝費を使うのかです。業種によってその割合は異なってきますが、最も高い通販サービス業などでは売り上げに対して平均的に15~20%も使うと言われています。
さらにこれだけ使ったとしても、広告効果というのは正確に測るということが難しいのです。そうなると、企業としてはなるべく安く効果の高い方法を用いることを考えなければなりません。そのための手段として、チラシ、TVCM、ネットSNS等様々な媒体があります。媒体を選択する上で重要なのは、自社のサービスのターゲット層になります。若い女性がターゲットとなればインスタグラムなどのSNSを活用するべきでしょうし、高齢の方であればテレビやチラシなどといった具合です。
ここででてくるのが、費用対効果の問題です。昔に比べてテレビを見る人は減っていますし高齢化していますから、テレビCMは費用対効果が悪いなどとよく言われます。本当にそうなのでしょうか。今日本において経済的な余裕があるのは比較的年齢の高い方が多いです。若年層は時間的にも経済的にもお金を使う余裕がありません。そういった観点からも自社のサービスのターゲット層と照らし合わせて、本当に若年層に絞ったものでない限り、安易なネットへの完全シフトは危険と言わざるを得ません。
近年、広告宣伝手法は非常に多様で複雑化してきてもいます。いわゆるステルスマーケティングなどと呼ばれる、広告に見せない宣伝手法もかなり多く、中には顧客をだますような悪質なものも存在しています。費用対効果を最大限に大きくしながら、自社のターゲットするお客様に本当に満足してもらうような広告を打ち出していくことができれば、全体の経済は良い方向に向かうと思っています。