菓子問屋で営業をしていた時の成功と失敗

過去に菓子問屋の営業をしていた経験があり、地元ではかなり大きな問屋です。その前に勤務していた会社の実績が認められ、転職にて就業をした会社になりますが、取り扱い商品はスーパーマーケットやコンビニエンスストアで販売されている菓子全般です。私の場合は、前職が観光土産の問屋の営業マンだったことで、この会社でも観光部に配属されました。観光部といっても本来は一般菓子をメインにしている会社なので、実質上観光部は私が1人で担当しており1人部署という責任がありました。前職の実績とノウハウを会社側は期待をしていましたが、自社で製造した観光菓子のPBをメインにしながらも、仕入れ品の販売も行っていた会社です。

私の場合、商品パッケージを見ただけで、売れる、売れないを直管的に判別する能力は優れていると自負していたのですが、実態はPBに関しては販売能力を持つ商品はなく、最初の頃には前年度比は少しだけ上がったものの、それ以上を期待することは不可能と判断しました。大きな会社なので仕入れ担当やPB開発部門などもありましたが、時代にそぐわない商品が圧倒数を占めていて仕入れ担当部署に掛け合っても一向に売れる商品を探すことが出来ずにいました。

何度掛け合っても対応が遅すぎるので、私の上司となる営業部長からの指示で完全に自由に動いて良いという言葉を頂いたので、観光菓子の仕入れ先を開拓した上で、各社にサンプルを送ってもらい、その中から売れる要素のある商品を探し当てることに成功しています。4種の商品をピックアップしたのですが、その中の1つは十分に販売能力があると判断し、私が担当する営業エリア内には約60社の小売店がありましたが、半数以上の小売店で納入する商談に成功し、更なる拡販を進めていきました。私の感性の通りにその商品はかなりの売り上げを記録することになり、この時点で前年度比160%を出すことに成功しております。

ところがあまりに売れ過ぎていることと、納入先の小売店の数が多いことから、仕入れ先の会社では製造が追い付かない状態になり、欠品が目立つようになってしまい納入先の小売店を全て回り、事情説明を行った上で謝罪をしました。既に信頼感を持ってもらえていたのでクレームは来ていませんでしたが、在庫管理を徹底できなかったことは営業マンとしては失敗です。

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